前回は引きこもりになった原因を考えてみました。

友達や同級生は働いて家庭を持って立派なのに自分はただの引きこもり。
一部の達観したゴッドレベルの引きこもりを除いて、現代日本社会の引きこもり達はたいてい劣等感を抱いています。

Contents
レベル2:引きこもりの劣等感との付き合い方を考えてみよう。
引きこもりの劣等感って何
主に比較する感情から生まれます。
同世代のトップランナー達との差は年を経るごとに開いていきます。
注意
・一流企業で管理職
・ちょっと豪華な一軒家
・なにはともあれ所帯を持つ
こんな感じでどんどんと先に進んでいます。
それにくらべて自分は孤独で外にも出れない。
と焦りを溜め込んでいきます。



引きこもりの劣等感をむやみに刺激しない

特に昭和世代は
ポイント
・人生、頑張ればなんとかなる
・仕事は我慢料として給料をもらうのだから我慢しないのは怠慢だ
・とりあえず人並みにならないといけない
という価値観を持っています。

ブロック塀は均等に並び、がっちりと組まれることで頑丈な壁として機能していますよね。
それになぞらえて、自分も均一なブロックの一つにならなければならない、と思い込んでいる様子が「ブロック塀の価値観」と呼ぶ理由です。

ブロック塀って実は弊害もあるんですよ。
そのデメリットを考えると
ポイント
・均一なブロックを多数用意しないといけない
・衝撃を吸収できず地震などで崩れやすい
・地震などで崩れると人が下敷きになってしまい怪我をする
があります。
それがそのまま昭和世代の価値観「ブロック塀の価値観」の弱点です。
メモ
・均一なブロックになれない場合、ブロック自体に組み込まれない
⇒均一な社員になれない場合、会社に就職できない
メモ
・衝撃を吸収できず地震などで崩れやすい
⇒リーマンショックなどがあるとリストラにあう
メモ
・地震などで崩れると人が下敷きになってしまい怪我をする
⇒下っ端の会社員として働いているといろんな無理難題を言われて心身を壊す
となります。
ブロック塀のひとつになる人材、人生が悪いと言っているわけではありません。そういう生き方もあると思います。

そういう認識がないと、言葉の端々に引きこもりを攻撃する攻撃的な要素がにじみ出てしまいます。
引きこもりの劣等感との付き合い方
ではどのような価値観が柔軟な思考、対応力を生み出すでしょうか。
さきほどの塀で例えるならば、その答えは日本文化のなかにありました。

石垣のひとつひとつの石は大きさも形もまちまちです。
でも全体としてうまくバランスをとって建物の土台を支えるしっかりとした基礎として機能しています。
ひとつひとつの石にも多少の調整は必要かもしれませんが、微調整で済みます。
肝心なのは全体設計、全体の仕組みのなかで自分が支えられる部分がどこかを見抜き、または指摘指示してもらってそこに入り込むことです。
これが「石垣の価値観」のキモです。

そして自分の形にあった場所に入り込む。多少の調整は必要かもしれませんがブロック塀のように均一に真四角になることを考えた場合負担は少ないです。
なにより石垣とは「たったひとつの小さないびつな形をした石が全体の強度を大幅に増す」ことも十分に可能な構造となっていることです。

自分が支えられる場所を見つけることを諦めないことがまずは重要かもしれません。
レベル2:引きこもりの劣等感との付き合い方を考えてみよう。~まとめ~

劣等感とは厄介なもので、人が前に進むエネルギーを奪ったり、間違った方向に導いたりします。
人は自分に役割を与えられ全うすることで充実感を得ることができます。

次の記事は>>
前の記事は>>
レベル1:どうして彼らが引きこもりになったか現状認識しようです。